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居酒屋を続けているのに客足は戻らず、仕入れや人件費ばかりが上がっていく。このまま続けるか、閉めるか、迷っている経営者は少なくないはずです。
飲食店の倒産は過去最高といわれるほど増え、居酒屋は前年比300%という見出しがニュースになっています。
居酒屋が閉店に追い込まれているのは、コストの上昇と、飲み歩かなくなった人の行動の変化が重なったためです。
今回は、居酒屋が苦しくなる理由と、うまくいっている店の共通点、そして閉店を考えたときに最初に検討したい居抜きでの撤退を整理します。
- 居酒屋の倒産が前年比300%まで増えた背景
- 人件費・食材・光熱費の上昇が利益を削る仕組み
- 居酒屋に行く人が減った理由
- 生き残っている居酒屋の共通点とインバウンドの取り込み方
- 閉店したいときに最初に考えたい居抜きでの撤退
- 居酒屋や飲食店の先行きに不安があり、閉店を考え始めた経営者
- 値上げができないまま、コストだけが増えて悩んでいる店主
- 客足が戻らない原因を整理したい方
- 閉店するときの出費をできるだけ抑えたい方
居酒屋の倒産が前年比300%に増えた理由はコスト高と売上減

居酒屋が減っている主な理由は、人件費と食材のコストが上がり、売上も下がっていることです。
居酒屋の倒産は前年の3倍というニュースが出ている
飲食店の倒産が過去最高の水準になり、居酒屋は前年比300%という見出しが出ています。前年と比べて、3倍の居酒屋がなくなった計算です。
なぜここまで居酒屋が減っているのでしょうか?

人件費が上がっています。食材も上がっています。そのうえ売上が下がっていることが、主な理由だと思います
倒産件数の見方を知りたい方は、2026年に飲食店の倒産が増える理由も参考になります。調査によって件数が違う理由も整理されています。
人件費・食材・光熱費の上昇は値上げできない店の利益を削る

値上げができない居酒屋は、売上が決まっているのに経費だけが増え、利益が削られていきます。
食材の値上げと最低賃金の引き上げが続いている
食材は9月に、4,000品目以上が一気に値上げされます。最低賃金も10月に引き上げられます。
電気代やガス代といった光熱費も、今ここで急に増えたわけではありません。ただ、過去と比べると負担ははっきり重くなっています。
値上げができないと利益の幅が小さくなる
お客さんに値上げを受け入れてもらえないと、売上は変わらないまま、経費だけがかかります。その結果、手元に残る利益の幅がだんだん小さくなっていきます。
さらに、そもそも売上が立たなくなってきている店もあります。その背景にあるのが、人の行動の変化です。
居酒屋の売上が落ちた最大の理由はコロナ後に飲み歩かなくなったこと

売上が落ちた一番の理由は、コロナを経て人の行動が変わり、飲み歩かなくなったことだと佐々木さんは考えています。
外で飲まず家で飲む人が増えた
居酒屋に行かなくなった、という面もあるのでしょうか?

一番大きいのは、コロナを経て人の行動が変わったことだと思います。みなさん、飲み歩かなくなりましたよね
佐々木さん自身も、居酒屋ではあまり飲まず、大体は家で飲みます。理由は、酔っ払って歩きたくないからです。
ウイスキーを1本買えば、ハイボールなら20杯から30杯は作れます。居酒屋で頼む1杯の値段と比べると、家のほうが安く済みます。
飲みニケーションの文化が少なくなった

私がサラリーマンだったころは、「今日は飲みに行くか」と連れていかれる文化がありました。今は、ノミニケーションという言葉自体が、死語に近いかもしれません。
コストが上がり、客足も減る。この2つが重なったことが、居酒屋の閉店が増えている背景です。
居酒屋が生き残る条件はインバウンドを取り込めているかどうか

うまくいっている居酒屋は、インバウンド需要をうまく取り込めている店です。
外国人客を取り込めば単価を高く取れる
逆に、うまくいっている居酒屋はあるのでしょうか?

インバウンド需要をうまく取り込めている居酒屋は、好調に動いています。日本の文化が伝わるようにサービスを変えているところは、単価も高く取れます
浅草や京都のように外国人の観光客が多い場所では、その差が出やすくなっています。
京都の店は日本人客にも外国人客にも対応していた

私は1か月ほど前に、仕事で京都へ1泊2日で行きました。夜は、お客さんと2人で飲みに出かけています。
入ったのは、ママのいるお店です。かもなすは出汁がしっかりしみていて、とても美味しかったです。
そこへ外国人の2人組が入ってきました。ママは英語が堪能で、おすすめやメニューを英語で案内していました。
日本人のお客さんが定着していて、初めて来る外国人にもきちんと接客できる店は、生き残っていきます。
インバウンドを取り込めないエリアは店ごとの独自性が要る

インバウンドを取り込めないエリアの店は、厳しいと佐々木さんは見ています。お店ならではの何かがなければ、そこへ行くきっかけが生まれないからです。
居酒屋は変わったメニューが少なく、ほかの店と差をつけにくい業態です。ここでしか食べられない美味しい料理があれば、状況は変わります。
一方で、インバウンドを取り込めるエリアは賃料も高くなります。安い場所では外国人客を狙いにくく、高い場所では狙えても負担が重く、どちらを選んでも大変です。
閉店を考えたら居抜きでの撤退を先に検討する

閉店を考え始めたら、まず居抜きでの撤退を検討すると、閉店時の出費を抑えながら次につなげられます。
閉店したいと思ったときは、どうすればよいですか?

私たちのような店舗仲介専門の不動産会社に相談してください。まずは居抜きでの撤退を考えます
テナントの窓口は、店舗の仲介を専門にしています。閉店を決める前に、居抜きで退く道がないかを確かめます。
店舗の内装や設備を残したまま、次の借り手へ引き渡す方法のことです。
よくある質問
Q居酒屋の倒産が増えている理由は物価高だけですか?
物価高だけではありません。人件費、食材、光熱費のコストが上がる一方で、コロナを経て人が飲み歩かなくなり、売上が立ちにくくなっています。
値上げができない店ほど、コストの上昇と客足の減少が同時に利益を圧迫します。
Qインバウンドを取り込めないエリアの居酒屋はもう厳しいのでしょうか?
厳しい面はあります。お店ならではの何かがないと、そこへ行くきっかけが生まれにくいからです。
居酒屋は変わったメニューが少なく差がつきにくいぶん、ここでしか食べられない美味しい料理があれば、状況は変わります。
Qインバウンドを取り込めるエリアなら居酒屋は安心ですか?
そうとは限りません。取り込めるエリアは賃料も高く、安いエリアでは外国人客を狙いにくいためです。
京都の店のように、日本人のお客さんの定着と外国人への接客の両方ができているかがわかれ目になります。
Q閉店を考えたら最初に何を検討すればよいですか?
最初に、居抜きでの撤退を検討します。閉店時の出費を抑えながら、次につながる形を考えられるからです。
店舗仲介を専門にする不動産会社に相談すれば、居抜きで退く道があるかを含めてアドバイスを受けられます。
まとめ:居酒屋の閉店が増える背景を知り居抜きでの撤退を先に考える
居酒屋の閉店が増えているのは、コストの上昇と、飲み歩かなくなった人の行動の変化が重なったためです。
- 居酒屋の倒産は、前年比300%という見出しが出るほど増えている
- 人件費・食材・光熱費が上がり、値上げできない店は利益が削られる
- コロナ後は飲み歩かなくなり、家で飲む人が増えて売上が立ちにくい
- インバウンドを取り込めている店や、ここでしか食べられない料理がある店は強い
- 閉店を考えたら、まず居抜きでの撤退を検討する
続けるか閉めるかを決める前に、居抜きで退く道がないかを確かめてください。
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