今回は、店舗物件をお持ちのオーナーさんや、管理会社で店舗募集を任されている方向けに「空室を早く埋めるための不動産会社の選び方」をお話しします。
「地元の不動産会社に頼んでるけど、全然決まらない……」
「何か月も空いたままで、このままじゃ本当にヤバいかも」
そんな悩みを抱える方にこそ、読んでいただきたい内容です。実際に私たちが手がけた事例では、3か月間空室だった店舗物件が、たった3週間で成約。その裏には、店舗専門の不動産会社ならではの視点と行動がありました。
この記事では、そんな具体例を交えながら「不動産会社の選び方」や「集客の見直しポイント」をわかりやすく解説していきます。
この記事でわかること
この記事はこんな方におすすめ
空室が続く原因は「不動産会社選びのミス」

店舗物件が空いてしまったとき「とりあえず地元の不動産会社に頼めば大丈夫」と思っていませんか?しかし、それが空室を長引かせる原因になっているケースが非常に多いのです。
ここでは、店舗物件における“やってはいけない不動産会社選び”について、実体験を交えながら解説します。
地元の不動産会社に任せて本当に大丈夫?
やまや:今日は、所有されている店舗物件でテナントさんが抜けたとき、どういう不動産会社に依頼すればいいかっていうテーマで話していきます。
くっつー:そうですね、店舗物件って扱える会社が限られているんですよ。だから「地元の不動産会社にお願いすれば決まるでしょ」って感覚で依頼しちゃうと、実は全然決まらないケースが多いんです。
やまや:特に、地元で長年付き合いのある不動産会社にとりあえず頼んじゃうってパターン、多いですよね。人気物件ならそれでもいいけど、そうじゃない場合はかなりリスクありますよね。
くっつー:はい、本当にそのとおりで。募集に失敗すると半年以上空室になってしまうこともあります。適切な集客ができてないってことなんですよ。

「知り合いだから」「長年の付き合いがあるから」といった理由で地元の不動産会社に依頼してしまうと、店舗物件の特性を理解していない場合、効果的な募集活動ができず、空室が長引いてしまいます。住宅物件とは違い、店舗物件は立地・用途・業態に合わせた戦略が不可欠です
募集が長引くとどうなる?現地に貼り紙だけでは決まらない理由
「とりあえず張り紙しておけば、誰か見てくれるだろう」——そんな時代は終わっています。現地に貼った「テナント募集」の紙だけでは、なかなか借り手は見つかりません。
ここでは、集客に失敗した実例をもとに、なぜそれでは決まらないのかを見ていきます。
やまや:僕もロードサイドの物件とか見ていると「テナント募集」って書いてある看板だけ出している物件ってけっこうあるんですよね。
くっつー:そうそう、それで何か月も決まってないと、駐車場のコンクリートから草が生えてきたりして、見た目も悪くなっちゃうんですよ。
やまや:見た目が悪いと、ますます決まらないという悪循環になりますよね。
くっつー:実際、私が相談を受けた事例では、管理会社さんが現地に「テナント募集」の張り紙をしただけで、何の集客活動もしてなかったんですよ。そりゃ決まらないですよね。

現地の「テナント募集」看板だけでは、テナント候補に届きません。今はネットで探すのが主流の時代。写真付きで情報が整理されているポータルサイト掲載や、ターゲットを明確にしたSNS活用など、戦略的なアプローチが求められます
3か月空室 → 3週間で成約!成功事例から学ぶ

店舗物件の募集に失敗すると、数か月も空室が続いてしまうことがあります。ですが、正しい集客と戦略をもった不動産会社に依頼すれば、驚くほど短期間で成約に至ることも。
ここでは、私たちが実際に3か月空いていた店舗物件を、3週間で成約させたリアルなエピソードを紹介します。
YouTube経由の相談から始まった奇跡の逆転劇
くっつー:ちょうど2024年に管理させてもらっている物件があって、そのオーナーさんから相談があったんですよ。
やまや:どんな流れで相談が来たんですか?
くっつー:別のYouTubeチャンネルを見てくれたオーナーさんから「実は1件、店舗持っていて相談したいんですけど」ってご連絡いただいたんです。
やまや:それってありがたいですよね、でもその物件、けっこう放置されていたんですよね?
くっつー:はい、1階が店舗になっているマンションで、コインランドリーと事務所が入っていたんですけど、その事務所が2024年5月に退去するって話になって、8月に撤去されたんですよ。でも、管理会社さんが全然動いてなくて……。
やまや:まさか、ただの「テナント募集」だけ?
くっつー:そう、看板だけ。撤退するまでの2〜3か月間に何の集客もしてなかったんですよ。
やまや:それじゃ決まらないですね。
くっつー:ですよね。で、私たちに相談いただいてから物件を預かって、戦略を組み直して募集したら、3週間で決まりました。

この事例は「管理会社に任せていれば安心」という思い込みがいかに危険かを示しています。専門性がない不動産会社の場合、最適な集客方法を知らず、放置に近い状態になることも。逆に、店舗に特化した会社であれば、的確な分析と施策でスピーディーにテナントを見つけることができます
集客を見直したら即反応!実際におこなった施策とは
やまや:具体的にはどんな施策をしたんですか?
くっつー:場所に合った客層を見極めて、
- 最適な賃料設定
- 写真撮影
- ネット掲載
- ポータルサイトに出す
これらをしています。それと、問い合わせが来るようなコピーライティングも意識してますね。
やまや:ちゃんとやれば反応が返ってくるってことですね。
くっつー:はい、内見もすぐに入りました。2組来て、1組目は決まらなかったんですけど、2人目で決定。オーナーさんもびっくりされてました(笑)。

効果的な集客には「ただ掲載する」だけでは不十分です。物件ごとの特性を踏まえた訴求ポイントの設計、ターゲット選定、物件情報の見せ方など、戦略的なマーケティングが必要です。店舗物件では、用途や業態に応じて見せ方を工夫することで、大きく反応が変わります
店舗物件に強い不動産会社の選び方

ここまでで、空室が続く原因と、成功事例から学べる集客の工夫についてご紹介してきました。では実際に、どんな不動産会社を選べば、店舗物件をしっかりと埋めることができるのでしょうか?
このセクションでは「住宅メインの会社ではなぜ決まりにくいのか」といった疑問や「対応エリアの広さ」など、見落としがちなポイントについて解説していきます。
「住宅メイン」の会社では決まりにくい本当の理由
やまや:3週間で決まった事例もありましたけど、それってやっぱり、うちが店舗専門だったからって大きいですよね。
くっつー:ほんとにそう思います。逆に言えば、住宅中心でやっている管理会社さんとか不動産会社さんにお願いしても、なかなか決まりにくいんです。
やまや:住宅と店舗って、まったく別物なんですよね。お客さんの探し方も、見せ方も全然違う。
くっつー:そうですね、私たちが住宅探してくださいって言われても、たぶん無理です(笑)。同じように、住宅専門の人が店舗を扱おうとしてもうまくいかない。
やまや:住宅は住宅の、店舗は店舗の専門性があるってことですね。
くっつー:そのとおりです。管理会社さんを責めるつもりはないですが、得意・不得意の分野ってありますよね。

住宅物件と店舗物件では、募集の仕方が根本的に異なります。住宅は「住む人」に向けた情報、店舗は「商売をする人」に向けた情報発信が必要です。ターゲット、立地の活かし方、用途提案、内装の見せ方など、求められる知識がまったく違います。だからこそ、店舗専門の会社に依頼することが成功への近道になります
対応エリアは意外と広い!地方オーナーも相談すべき理由
やまや:あと、店舗の会社って、エリアがけっこう広いですよね。私たちも東京拠点だけど、栃木とか群馬とか行ってますし。
くっつー:はい、店舗専門って、意外と隣県や遠方でも対応することが多いんです。大阪の会社が和歌山とか普通に対応したりしてますからね。
やまや:住宅系の不動産屋さんって「市内だけ」みたいなことが多いですけど、店舗は違いますよね。
くっつー:そうなんですよ。だから、例えば和歌山に住んでるオーナーさんが「和歌山の会社に頼まなきゃ」って思わなくても大丈夫。大阪の店舗専門会社でもしっかり対応できます。
やまや:問い合わせてみる価値ありますよね。意外と全国対応もしていたりするし。
くっつー:はい、私たちも東北から九州まで、意外と広く対応しているので、気軽に相談してもらえたら嬉しいです。

店舗専門の不動産会社は、取り扱うエリアが広い傾向があります。理由は「物件の用途や立地が重視されるから」。居住用と違い、商圏分析や業種マッチングを基準に動くため、地域に縛られず対応できる体制が整っています。地方に物件を持っているオーナーでも、都市部の専門会社に依頼する選択肢は有効です
今すぐできる!募集見直しと相談のススメ

空室を埋めるためには、まず現状の募集方法を見直すことが大切です。「今お願いしている不動産会社で本当に大丈夫なのか?」という視点で確認するだけでも、改善の糸口が見えてきます。
ここでは、管理会社や不動産会社にどこまで任せていいのか、また、専門会社に相談すべきタイミングについて解説します。
管理会社が苦手な領域はプロに任せるべき
やまや:住宅メインの管理会社さんも、自分たちで「店舗は苦手だな」ってわかっている方も多いですよね。
くっつー:そうなんですよね。別に責めるつもりはなくて、それぞれ得意な領域があるだけなんです。
やまや:それなら得意な人に任せたほうが、結果的にオーナーさんのためになりますよね。
くっつー:実際、今もこのチャンネルを見てくれている管理会社さんがいたら、ぜひ店舗の募集は我々に振ってもらえるとありがたいです(笑)。
やまや:協力してオーナーさんのために最適な提案をする。それが一番ですもんね。
くっつー:そうです。得意な領域を活かして、お互い助け合える形が理想ですね。

管理会社や不動産会社にも得意・不得意の分野があります。店舗物件は住宅とは違い、商圏分析・業態提案・出店戦略など専門的な知識が求められます。それを無理に住宅系の管理会社が担当するよりも、店舗専門の会社に任せたほうがスピードも精度も高くなります
無料相談の活用で空室対策を加速させよう
やまや:オーナーさんのなかには「今の不動産会社に悪いから……」って遠慮している人もいると思うんですよ。
くっつー:その気持ちもすごくわかります。でも相談するだけなら無料ですし、比較してみてから決めても全然いいと思います。
やまや:「今お願いしている会社のやり方が合っているのかな?」って疑問があるなら、なおさらプロに相談してみるのがいいですよね。
くっつー:そうですね。「こういう集客しているけど、どう思いますか?」とか、軽い悩み相談でも全然OKです。
やまや:現場で集客をやっているプロの視点が入るだけでも、改善のヒントが見つかるかもしれないですからね。

「相談したら依頼しなきゃいけない」と思う必要はありません。現状の募集に不安を感じているオーナーさんは、まず店舗専門会社に相談してみることが空室解消の第一歩です。現場の目線からアドバイスをもらうことで、思わぬ改善点が見つかることもあります
まとめ:店舗専門の不動産会社に相談するという選択肢

ここまで、店舗物件の空室対策として、不動産会社選びの重要性について詳しくお伝えしてきました。地元の不動産会社に任せきりにするのではなく「本当に店舗に強い会社か?」という視点で見直すことが、成功の第一歩です。
私たちは、店舗専門の不動産会社として、実際に成果を出してきた実績とノウハウがあります。空室でお困りのオーナーさんや、対応に悩む管理会社さんも、ぜひお気軽にご相談ください。
テナントが決まらずお困りのオーナー様へ
やまや:最後にお伝えしたいのは「今お願いしている会社に遠慮しないで大丈夫ですよ」ってことですね。
くっつー:そうですね。私たちも、嫌われるかもしれないけど(笑)。でも本当にオーナーさんのためになることを考えて動いてます。
やまや:困っている人がいたら、それはぜひ助けたいって思ってますしね。
くっつー:管理会社さんからのご相談も大歓迎です。「うちは店舗が苦手だからお願いしたい」って、気軽に振ってもらえたら嬉しいです。
やまや:はい。「テナントの窓口」として、全国対応していますので、どこに物件があってもまずはご相談ください。

空室が続くと、物件の価値は下がり、家賃収入も得られず、管理コストも増します。そのリスクを避けるには、最初の一歩である「適切な不動産会社選び」が何より重要です。「テナントの窓口」では、店舗専門のプロが個別の事情に応じて最適な募集方法をご提案します
この記事から学べる5つのポイント

1. 不動産会社の専門性が成否を分ける
店舗物件は住宅とは異なる戦略が必要です。住宅メインの会社ではなく、店舗専門の会社に依頼することで、ターゲットに合った集客が可能になります。
2. 現地の「テナント募集」看板だけでは決まらない
情報はネットで探される時代。看板だけに頼らず、ポータルサイトやSNSなどを活用したオンライン集客が必要です。
3. 成功事例に学ぶ:空室は戦略で解消できる
放置されていた物件が3週間で決まった事例からわかるのは、正しい戦略と行動があれば、空室は短期間でも埋まるという事実です。
4. 対応エリアは全国!地域にこだわる必要はない
店舗専門会社は広域で対応可能。和歌山の物件を大阪の会社が扱うなど、柔軟な対応ができるため、地域を限定せずに相談するのが賢明です。
5. まずは無料相談から。現状チェックも大切
「今の会社でいいのか?」と疑問を感じたら、まずはプロに相談してみること。無料相談でも現状の課題や改善策が見つかることがあります。