こんにちは、テナントの窓口です。
今回は、物件オーナーが意外と見落としがちな仲介会社とのコミュニケーションについてお話しします。募集条件の少しのズレが、空室期間の長期化や成約機会の損失につながることは珍しくありません。
この記事では、実際の現場で起きた事例をもとに、失敗を防ぐ考え方を整理します。
この記事でわかること
この記事はこんな方におすすめ
募集条件の食い違いが生むリスク

テナント募集では、最初に決めた条件がすべての判断基準になります。ここが曖昧なままだと、仲介会社やテナントとの認識にズレが生まれます。
まずは、実際に起きたトラブル事例を見ていきましょう。
募集図面とオーナーの意向がズレる理由
くっつー:今日は、オーナーさんと仲介会社の間で起きたトラブルの話ですね。
やまや:そうですね。私が客付け側として関わった案件です。
くっつー:どんな募集内容だったんですか。
やまや:坪単価は税込み2万1500円でした。事務所と店舗、どちらも使える物件です。
くっつー:よくある条件ですね。
やまや:その条件を見て、店舗利用で申し込みが入りました。
くっつー:そこから問題が起きたと。
やまや:はい。元付けがオーナーさんに話したところ、「店舗ならもっと高くしたい」と言われたそうです。
くっつー:募集図面と話が違いますね。
やまや:そうなんです。図面には同じ金額で出ていました。それを見て申し込んでいるわけですから。

募集図面は、オーナーの意思を市場に伝える公式な情報です。ここに書かれた条件が基準になるため、後から変えると混乱を招きます
空室期間が長引く致命的な原因
くっつー:その物件、空室期間は長かったんですか。
やまや:竣工から半年ほど空いていました。
くっつー:それなら、早く決めたい状況ですね。
やまや:そうなんですが、条件の話で止まってしまいました。
くっつー:交渉が止まると、その間は空室ですよね。
やまや:はい。その時間はオーナーさんのロスです。
くっつー:仲介会社への伝え方も大事ですね。
やまや:数字の条件は、最初に明確に決めておくべきです。

条件調整が止まっている間も、空室は続きます。この時間は家賃収入が発生しない機会損失です
大手不動産会社なら安心という誤解

不動産会社選びでは、「大手だから安心」と思われがちです。
しかし、実務の現場では会社の規模だけでは判断できません。ここでは、その理由を掘り下げます。
組織が大きすぎるゆえの弊害
くっつー:今回の原因は何だったと思いますか。
やまや:担当者が分かれていた点だと思います。
くっつー:どういうことですか。
やまや:オーナーと条件を決めた人と、実際に募集を動かす人が別だったようです。
くっつー:それだとズレが出ますね。
やまや:社内共有がうまくいっていなかった可能性があります。

組織が大きいほど、情報伝達の段階が増えます。その分、条件の認識違いが起きやすくなります
担当者の「質」を見極める重要性
くっつー:管理も大手なら安心とは限りませんよね。
やまや:そうですね。会社名より担当者次第です。
くっつー:最終的には人ですね。
やまや:はい。対応の早さや熱量は人によって違います。
くっつー:合わないと感じたらどうすればいいですか。
やまや:無理に続ける必要はありません。変更しても問題ないと思います。

不動産業務は属人的な要素が強く、成果は担当者に左右されます
この記事から学べる5つのポイント

1. 賃料条件は用途ごとに事前に決めておく
用途で賃料が変わる場合は、募集開始前に明確にします。後出しの変更は、成約機会を逃す原因になります。
2. 数字に関する曖昧な指示を避ける
賃料は税込みか税抜きかまで含めて伝えます。「だいたい」という表現はトラブルの元です。
3. 仲介会社の社内体制を確認する
条件を決めた人と募集担当が同じかを確認しましょう。情報共有が成約スピードを左右します。
4. 会社の規模より担当者の相性を見る
大手かどうかより、説明のわかりやすさや対応力が重要です。信頼できる人を選びましょう。
5. 空室期間の機会損失を意識する
1ヶ月の空室は、そのまま収益の減少です。目先の条件より、早期成約を優先する判断も必要です。
テナントの窓口では、募集条件の整理から仲介選びまでサポートしています。空室や募集で悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。