今回は、2025年3月に東京ビッグサイトで開催された「フランチャイズショー」に潜入してきました。通常はこれから起業したい人向けのイベントと思われがちですが、実は不動産オーナーにとってもめちゃくちゃ役立つ展示会なんです。
今年も現地の熱量や業界の最新動向を肌で感じてきました。その中で特に、「これはオーナーさんに知ってほしい!」と感じた3つの業種トレンドを厳選してお届けします。
この記事を読めば、所有している物件にどんな業種がマッチするのか、今どんなフランチャイズが伸びているのかが一目でわかります。空き物件の活用に悩んでいる方や、今後の入居戦略に役立てたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事でわかること
この記事はこんな方におすすめ
フランチャイズショー2025に潜入|不動産オーナー視点で見る展示会の魅力

2025年3月、東京ビッグサイトで開催されたフランチャイズショーに「テナントの窓口」のくっつーが潜入。不動産オーナーの視点から見て、どんな業種が注目されているのか、どんな情報が得られるのかをリアルに語ります。
実はこの展示会、不動産業やオーナー業をしている方にも大きなヒントが詰まっているんです。
毎年通う価値がある!不動産業者も注目する理由
くっつー:ということで、今年もフランチャイズショーに行ってきましたよ。私、実はもう10年連続で通ってるんです。皆勤賞狙えるくらい(笑)。
やまや:すごいですね。私は今年は行けなかったんですけど、去年は行って、かなり面白かったです。
くっつー:あれって、普通は「これから起業したい人向け」ってイメージが強いですけど、実はオーナー目線でもめちゃくちゃ役立つんです。不動産屋として、どういう業種が今伸びてるか、どんな広さで出店してるかって情報が一気に見れるのがいいんですよ。
やまや:確かに。シミュレーションも展示されてるから、例えば「何坪で、どれくらいの客数を想定してるか」までリアルにわかりますよね。
くっつー:そう。だから私も毎年行って、見てる情報はテナントの窓口のネットワークでも共有してるんです。「こんな業態が今来てますよ」って。

フランチャイズショーは、起業希望者だけでなく、不動産オーナーにとっても価値ある情報の宝庫です。出展企業のブースでは、必要な坪数、来店想定数、立地条件など、テナント誘致の実務に直結する情報をリアルに収集できます。物件をどう活用すべきか、どんな業態がマッチするか、具体的にイメージできる点が大きな魅力です
オーナー目線で見る「新規出展」の面白さとは
くっつー:今年、会場で驚いたのは大手の出展が増えてたこと。マクドナルドとかコメダ珈琲まで出てたんですよ。
やまや:え、去年は出てなかったですよね!?
くっつー:そうなんですよ。去年までは「これから来そうな企業」ばっかりだったんだけど、今年は大手がグッと増えてました。なんだか、格の違いを感じましたよ。
やまや:でもその分、オーナーとしては選択肢が広がるというか、「うちの物件でもイケるかも」ってイメージしやすくなりますよね。

フランチャイズショーでは、業界大手の出展が増えることで、より信頼性の高い業種を誘致する可能性が広がります。特に飲食チェーンや知名度の高いブランドが出展することで、立地条件や規模に関わらず活用可能な物件も増加傾向にあります。こうした動きは、オーナーにとって非常に有利な材料となります
注目の出展業種①|中古車販売のフランチャイズが急増中

今回のフランチャイズショーでは「え?こんな業種も出てるの?」と驚くジャンルが多く見られました。特に目立ったのが中古車販売のフランチャイズ。
ビジネスとしての広がりと、出展企業の増加ぶりは、不動産オーナーにとっても見逃せないポイントです。
中古車ビジネスのフランチャイズはなぜ増えた?
くっつー:まずね、すごく目についたのが中古車系のフランチャイズ。ハッピーカーズとか、スマイルカーズとか、多かったですね。
やまや:ああ、それ、もしかしてあれですか?ビッグモーターの件で中古車業界全体が見直された影響とかですかね?
くっつー:それもあるかもだけど、単純に中古車市場自体が今上向いてるっていうのが背景にありそう。需要が増えてるんでしょうね。
やまや:確かに、それってオーナー視点で見ると「自分の物件にも車屋さん入ってくれるかも?」って新しい視点になりますよね。
くっつー:そうそう。今までは飲食や美容ばっかりだったけど、「車屋もいけるかも」っていうアンテナが立つだけでも価値がありますよね。

2025年のフランチャイズショーでは、中古車販売業のフランチャイズ展開が顕著でした。背景には市場の需要増加と、大手企業によるサービス内容やイメージの見直しがあり、小規模店舗でも対応可能なモデルが注目を集めています。従来の立地条件や物件用途にとらわれず、多用途な活用ができる点が、オーナーにとっての魅力です
注目の出展業種②|多様化するフィットネス業態

フランチャイズショーでのもう一つの注目分野は「フィットネス」。従来の24時間ジムだけでなく、さまざまなスタイルのジムが登場し、物件の広さや立地に応じて柔軟に展開可能なことが印象的でした。
今後も拡大が期待される分野として、オーナーはチェック必須です。
24時間ジムからコンビニジムまで…サイズも多様化
くっつー:やっぱり今年もありましたね、フィットネス系。24時間ジムはもちろんだけど、特に「コンビニジム」ってのが面白かった。
やまや:アッティーボジムとか、小型店舗でもできるフィットネスですね。サイズが本当に多様ですよね。
くっつー:そうそう。30坪とか、小さな物件でも出店できるジムが多かった。逆に300坪クラスの大型店もありましたね。アーバンフィットとか。
やまや:つまり、広くても狭くても、フィットネス系って導入しやすい業態になってきたってことですよね。

フィットネス業界は、従来の大型店舗に加えて、小型ジムや専門特化型(パーソナル・女性専用など)が急増しています。これは不動産オーナーにとって、物件の規模を問わず対応できる大きなメリット。商業ビルの一室から、コンビニ跡地、オフィスビルの空きスペースなど多様な形での導入が可能です
注目の出展業種③|ピラティス業界の台頭と物件活用の柔軟性

2024年ごろから注目を集めはじめたピラティス業界。2025年のフランチャイズショーでは、さらに存在感を増し、多様なスタイルの出展が目立ちました。
立地や広さに縛られず展開できる業種として、物件の新たな活用可能性を感じさせてくれる分野です。
ピラティス需要の拡大とフランチャイズ展開の現状
くっつー:もう一つ、今年グッと増えてたのがピラティス系の出展ですよね。2024年から増えてきたけど、2025年はさらに目立ってた印象。
やまや:ピラティス、めちゃくちゃきてますね。マシンピラティスもあれば、マット系もあって、ブランドも増えてる感じがしました。
くっつー:実際に展示会場でも、10坪ぐらいの超小型店舗から、30坪、50坪、100坪って幅広かったです。で、ビルの空中階とかでも全然いけるんですよね。
やまや:そうそう。これまでは「路面じゃないと集客厳しい」って言われてたけど、ピラティスは例外かもしれないですね。むしろ落ち着いた場所の方が好まれる印象すらありました。

ピラティススタジオは、静かな環境や清潔感を求める傾向があり、空中階や住宅地にある物件との親和性が高い業態です。マシン導入の有無により必要な設備や広さも調整可能で、10坪程度から展開できる点も物件オーナーにとって魅力。今後も拡大が期待されるフランチャイズ市場の一つです
住宅物件からの転用も可能?店舗転換の実例と注意点
くっつー:あとね、これ不動産オーナーとして重要なんですけど、「住宅物件を店舗に変えられるか?」って視点も出てきますよね。
やまや:ああ、それ私も気になってました。ピラティス系って、住宅ビルの一室とかでもやってるケースありますもんね。
くっつー:ただし、用途変更には注意が必要。消防法とか建築基準法の条件を満たす必要があるし、場合によっては100万以上かかるケースもあるんですよ。
やまや:それでも費用対効果があるのであれば、やる価値あるかもしれないですね。収益性を考えると、十分選択肢になりますよね。

住宅物件を商業用に転用するには「用途変更」の手続きが必要です。消防設備の設置や構造変更など、費用が発生する場合がありますが、テナント業態によっては高賃料で貸し出せる可能性もあり、投資としての回収が可能な場合もあります。特にピラティスやパーソナルトレーニングは、高単価な業種として知られています
テナントの窓口が全国で情報とネットワークを提供中

フランチャイズショーの現地レポートを通じて、多くの業種トレンドや物件活用の可能性が見えてきました。では、それを実際にオーナーの皆さんの物件にどう活かすのか?
ここでは「テナントの窓口」として、全国でどのようにサポートできるのかをご紹介します。
全国ネットワークでリアルな情報と提案を提供
くっつー:ま、ということで「テナントの窓口」では、こういうフランチャイズ系の情報も含めて、全国の店舗ネットワークを築いています。北海道から沖縄まで対応してますよ。
やまや:本当に、現場で得た最新のトレンドは、全部ネットワーク内でも共有してますからね。「こんな企業が今注目されてますよ」っていう提案もできます。
くっつー:今お話したような業態も含めて、「うちの物件に合うテナントないかな?」って悩んでる方には、いろんな可能性が提案できると思いますよ。ちなみに、2026年のフランチャイズショーもすでに予定されていますし、2025年8月には大阪でも開催されます。関西圏の方もぜひ参加してみてくださいね。

「テナントの窓口」は、全国の物件オーナーとフランチャイズ業界の架け橋として、リアルな現場情報と実績をもとに、最適なテナント誘致のサポートを提供しています。展示会で得た一次情報を活かし、空室や収益性の課題に対して具体的な提案を行っている点が大きな強みです
この記事から学べる5つのポイント

1. フランチャイズショーは不動産オーナーにも有益な情報収集の場
フランチャイズショーは、単なる起業支援イベントではありません。不動産オーナーとして「今どんな業種が求められているのか」「どのくらいの規模が出店基準なのか」といったリアルな情報を得られる絶好の機会です。
来場者としての視点が変われば、物件活用の可能性も一気に広がります。
2. 中古車販売業は小規模物件でも展開可能な注目業種
ビッグモーターの問題以降、再注目されている中古車市場。小型店舗でも展開できるフランチャイズが増え、郊外物件や倉庫など、これまで活用が難しかった物件の活路になる可能性があります。
不動産オーナーが持つ空きスペースに、新しい業種の可能性をもたらしてくれる分野です。
3. フィットネス業態は多様化し、空中階や小型物件でも対応可能に
「広さが必要」と思われがちなフィットネス業態ですが、今や20坪〜30坪から展開可能なブランドも増加。空中階や非路面店でも営業可能なモデルが登場し、これまで敬遠されがちだった物件にも新たな可能性が出てきています。
柔軟な施設要件により、多くの物件が活用対象になります。
4. ピラティスは空中階・住宅型物件でも展開可能な高単価業種
ピラティスは清潔感や静寂性を求める業態のため、住宅地やマンション内の空室にもマッチしやすい特徴があります。用途変更などのコストは必要ですが、高単価かつ省スペースでも成り立つため、収益性が見込める有力なテナント候補です。
5. 継続参加で業界の変化を敏感にキャッチできる
フランチャイズショーは年1回の定期イベントとして開催されており、出展企業の顔ぶれも毎年変化します。定期的に参加することで、今後来そうな業種や市場動向を早めに把握でき、競争力のある物件活用提案につながります。
特に大阪や地方開催も視野に入れれば、さらに情報の幅が広がります。