こんにちは!今回は「テナントの窓口」くっつーが、ついに不動産オーナーとして物件を購入したエピソードを大公開します!
日曜の昼下がり、子どもと遊びながらたまたま見つけた物件。即決した理由、実際にオーナーになってから直面した“思わぬ落とし穴”とは……?初めての物件購入を通じて感じた「決断のスピード」「リスクの見極め方」「買ってから気づくリアルな課題」など、これから不動産購入を検討している方には必ず役立つリアルな学びが詰まった内容です。
この記事でわかること
この記事はこんな方におすすめ
不動産オーナーデビュー!購入前の背景と決断のきっかけ

今回のエピソードでは、くっつーが実際に「不動産オーナー」として物件を購入するまでのリアルなストーリーを語ってくれました。なぜ不動産へと一歩踏み出したのか、そのきっかけと背景を深掘りします。
日曜の昼下がり、たまたま見つけた「掘り出し物件」
くっつー:そうなんですよ。実はこの前、ついに店舗物件を買ったんです(笑)。ちょこっとオーナーデビューしました。
やまや:おお、オーナーになったんですね。それはまた思い切りましたね!
くっつー:見ている方とも立場が一緒になったということで、実体験から話せることが増えたなって感じてます(笑)。やっぱり自分で所有してみると「オーナーってこういうところで苦労するんだ」って気づきが多くあるんですよ。
やまや:確かに、借りる側と貸す側では全然視点が違いますからね。
くっつー:購入したのはちょうど先月ですね。たまたまネットで見つけた物件で、たしかアットホームに掲載されてました。日曜日の昼下がり、祖父母の家で子どもと遊んでたんですけど、ふと暇になってスマホで物件情報を見ていたら……「これ、安くない!?」ってなって(笑)。
やまや:休日の何気ない時間に出会っちゃったんですね(笑)。
くっつー:そう。ポコっとその物件が出てきて「これは明らかに安いな」と思ったんです。

アットホームなどの不動産ポータルサイトでは、一般の人でも物件情報を気軽に見ることができます。「掘り出し物件」に出会うタイミングは、意外と日常のなかに潜んでいることが多いです。
また、平日よりも競合が少ない日曜の昼間に探すことで、良い物件を見つけやすくなる可能性もあります
即決レベルの価格設定と収益シミュレーション
くっつー:その場でパソコン開いて色々調べたんですよ。この辺の地価とか、相続税路線価はどうなんだろうかとか。築年数や、家賃相場もチェックしました。
やまや:冷静に分析したんですね。
くっつー:これ、もしうまく活用できれば30%くらいの利回り出るんじゃないか?って試算できて。「最悪、家賃安くても周辺相場の10〜12%出れば十分やな」って考えて即決しました。
やまや:それは……たしかに決断早かったですね(笑)。
くっつー:申し込みもすぐ入れました。もうその時点で買付け希望が3件来ていたらしいんですけど、私はその場で管理法人を通じて申し込みました。
やまや:法人名義で購入されたんですね。
くっつー:はい。「資産管理法人」を立ち上げて、法人代表として購入手続きを進めたんです。

物件購入時に「個人」ではなく「法人名義」でおこなうことで、税務的なメリットや経費処理の自由度が高まります。とくに不動産を複数所有する場合や収益物件を扱う場合には、法人化することで長期的に安定した運用がしやすくなります。
また、利回りの計算や相場との比較は、購入判断の大きな要素。現地を見る前にどれだけ事前に調べられるかが勝負です
どうやって購入した?スピード勝負の買付け劇

良い物件に出会えたとしても、それを手に入れるには「即断即決」が欠かせません。くっつーが実際に体験した買付けのスピード感、そして競合との駆け引きのなかで「選ばれた理由」について、具体的なエピソードを交えてお届けします。
買付け3件殺到でも「あなたに決めます」と言われた理由
くっつー:内見したのは申し込みの翌日、月曜日のお昼12時でした。その時点でほかに3件の買付けが入っていたんです。
やまや:え、それけっこう競争激しいですよね。
くっつー:そう。正直、私も「これもう無理かな……」って思ってました。でも、どうしても買いたくて「すいません、多分ダメだと思うんですけど、買いたいです」って正直に言ったんですよ(笑)。
やまや:その一言が良かったのかも(笑)。
くっつー:そしたら仲介業者さんが「もうあなたに決めます。ほかの人はお断りしました」って言ってくれて。鳥肌が立ちましたよ。
やまや:え、なんでそこまでしてくれたんですか?
くっつー:理由が2つあって、1つは「不動産業者には売りたくなかった」ってこと。もう1つは「内見せずに買付けを入れる人には売りたくなかった」って。
やまや:なるほど、売主さんにもこだわりがあったんですね。
くっつー:そうそう。私はその場で内見して、現場をちゃんと確認していた。あと、業者ではなく「個人の顔が見える法人」だったのも、信頼につながったのかもしれません。

人気物件はすぐに買付けが入るため、タイミングがすべてです。しかし、売主によっては「価格」よりも「誰に売るか」を重視するケースもあります。とくに、過去に不動産業者とのやり取りで不満を持った経験がある売主は、個人や顔の見える買主を選びやすい傾向があります。
内見をきちんとおこない、誠実な姿勢を示すことで信頼を得られる場合もあります
「内見した人」に優先された、売主の想いと判断基準
くっつー:売主さん、ちょっと変わっているというか、こだわりが強い方だったんです(笑)。
やまや:でも、そういう人って意外と多いかも。
くっつー:「一番最初に内見した人に売りたい」って思っていたらしいんですよ。あと「ちゃんと物件を見て理解した上で買ってくれる人」じゃないと嫌だったんです。
やまや:確かに、適当に買われるのは嫌だって気持ちもわかりますね。
くっつー:それで、私は「即行動」できたのと「現場確認の慎重さ」もあったから、たぶんそのバランスがちょうどよかったんだと思います。結果的にその2週間後には契約して、もう決済も終わりました。
やまや:それはスムーズでしたね。

売主のなかには「自分が大切にしてきた物件だから、ちゃんと見て納得してくれる人に売りたい」と考える人もいます。特に住居や長年使ってきた店舗などは、ただの「商品」ではなく「思い入れのある資産」として扱われることがあります。そうした背景を理解し、誠実に対応することが信頼構築につながります
買ってからが本番!想定外だったリスクと課題

物件購入の手続きがスムーズに進んだ一方で「オーナーになってから見えてきたリスク」も数多くありました。とくにインフラ面や、前の入居者の状況など、購入前には気づきにくいポイントで苦労することも。
不動産初心者が陥りやすい“落とし穴”をリアルに語ってもらいました。
電気・水道が通らないかも?インフラ未確認の落とし穴
くっつー:オーナーになってすぐ「えっ?」って思ったのが、水道と電気の話なんですよ。
やまや:ああ、インフラ系って意外と抜け落ちますよね。
くっつー:そうそう。もともとは焼き鳥屋さんだったから「使っていたはず」なんです。でも、前の入居者が“夜逃げ”だったらしくて、電気も水道も止まっていたんです。
やまや:え、それって使えるかわからない状態なんですか?
くっつー:まさにそれ。内見したときも止まっていたし「通らないかもしれません」って言われてました(笑)。
やまや:ちょっと怖い話ですね、それ(笑)。
くっつー:ガスはプロパンだったんで大丈夫なんですけど、水道と電気は確認が必要で……。この動画撮っている時点でも、まだ通るかわかってないです。

店舗物件や空き家を購入する際、インフラ(電気・水道・ガス)の使用可否は必ず確認する必要があります。とくに長期間空室になっていたり、前の入居者がトラブルを起こして退去した物件では、契約が停止されているケースも珍しくありません。
インフラの復旧には時間も費用もかかるため、購入前に確認することが重要です
「夜逃げ物件」の落とし穴と所有権・契約の懸念
くっつー:あともう一個、ちょっと怖かったのが「前の人、戻ってくるんじゃないか」っていう(笑)。
やまや:え、それはまさかの(笑)。
くっつー:一応、所有権はもう私になっているんですよ。でも夜逃げされた方なので、正式に契約解除されているかどうかわからない。
やまや:たしかに、夜逃げだと手続きが曖昧になっている可能性もありますよね。
くっつー:そうなんです。「99%ない」と思ってますけど、もし戻ってきて物件の中にある荷物を持ち出されたら……って考えると、ちょっとゾッとします。
やまや:契約まわりも確認しないと安心できないですね。
くっつー:一応、賃貸契約に関しても連絡はつかないし、物件自体も「所有権はこっちに移っているから大丈夫」って言われているけど……。話していたら不安になってきました(笑)。

「夜逃げ物件」には、通常の退去と違って契約関係が不明確な場合があります。所有権が移っていても、前の入居者の残置物や契約解除の証明が不十分だと、トラブルになる可能性があります。購入後すぐに鍵を交換し、法的手続きを確認することが大切です。
また、不安がある場合は司法書士や専門家に相談しておくと安心です
不動産オーナーとしての新しい視点と今後の展望

初めての店舗物件購入を経て、くっつーが今感じているのは「買って終わりではない」というリアルな学び。物件の入居が決まるまでの過程や、今後のオーナーとしての情報発信について、今の心境を語ってもらいました。
空き店舗を買っても、すぐ入居が決まった理由とは?
くっつー:実は、この物件って「空き店舗」として売られていたんです。でも内見の段階から問い合わせが複数あって、最終的にすぐ入居が決まりました。
やまや:え、購入してからすぐ決まったんですか?
くっつー:はい。正確には、契約が終わってから決済・引き渡しまでの間に、もう内見希望が何件か入っていたんです。で、実際に内見してくれた方に、そのまま決まった感じですね。
やまや:めちゃくちゃスムーズですね(笑)。そのエリア、人気なんですか?
くっつー:場所が良かったのもありますね。駅からのアクセスとか、商業エリアだったのも大きいです。あと、焼き鳥屋の居抜き状態だったんで、飲食系の人にとっては初期費用が抑えられる魅力もありました。

空き店舗を購入する際には「その物件が次にどんな用途で使えるか」を見極めることが大切です。飲食店の居抜きであれば、設備が揃っているため、初期投資を抑えたい事業者にとって非常に魅力的です。立地や周辺環境も、入居希望者の決定要因となるため、購入時にはその視点も持っておくと良いでしょう
今後の配信予定と「リアルな失敗談」も共有していきます
くっつー:オープンは8月中を予定していて、今ちょうど工事の調整をしているところです。
やまや:それはまた続報が楽しみですね!
くっつー:はい。また何かあったら、この場でオーナー目線の出来事を発信していきたいと思ってます。良いことだけじゃなくて「あ、やっちゃったな……」っていう失敗も含めて(笑)。
やまや:そのリアルさがいいんですよ(笑)。視聴者の方にも刺さると思います。
くっつー:最初は不安もありましたけど、買ってよかったなって思ってます。これから不動産に挑戦したい人の参考になれば嬉しいですね。

不動産投資や店舗経営は、成功体験だけでなく「リアルな失敗談」にこそ価値があります。特に初心者の方は、トラブルや課題を事前に知ることで、リスク管理がしやすくなります。経験を共有することは、自分自身の学びを深めると同時に、他者への貢献にもなります
この記事から学べる5つのポイント

1. 掘り出し物件との出会いは“日常のなか”にある
不動産投資は特別なことではなく、スマホで物件情報をチェックするだけでもチャンスに出会える可能性があります。今回のように「何気ない日曜の昼下がり」に発見したという事実は、誰にとっても再現可能なアクションです。
2. 即断即決がチャンスを掴む鍵になる
「利回りの試算」「相場の確認」「法人設立の準備」など、事前の情報収集と判断力がその場の即決を後押しします。競争の激しい物件市場では、迷っている間にほかの誰かが先に動いてしまいます。
3. 売主の信頼を得るには“人柄”と“誠実さ”が重要
不動産取引では、価格だけでなく「誰に売るか」が決め手になることがあります。内見をおこなう誠実な姿勢や、買主の顔が見えることが、売主の安心感や信頼につながります。
4. 購入後こそが本番。インフラ確認と法的手続きは必須
購入時点でのインフラ確認や、前入居者との契約状況の把握など「買ってから気づくリスク」が存在します。夜逃げ物件のように、手続きが曖昧なまま残るケースもあるため、必ず法的確認をおこなうことが重要です。
5. 経験を発信することで自分も他人も成長できる
くっつーのように、成功も失敗も発信することで、同じように挑戦しようとする人にとって貴重な学びになります。これは情報発信の価値を高めるだけでなく、自身の経験を深めることにもつながります。