こんにちは「テナントの窓口」のくっつーとやまやです。最近「あのコンビニ、ずっと空き家のままだな……」と感じたことはありませんか?ロードサイドにポツンと残る空き店舗。実は、それには深い理由があるんです。
今回は、そんな「コンビニ跡地がなぜ決まらないのか?」について私たちがこれまで見てきた現場のリアルをもとに、わかりやすくお話していきます。さらに、空き店舗を有効活用するヒントや再活用に成功した事例、今からでもできる対策まで幅広くご紹介。
「空き店舗になって困っている」「家賃を下げたくないけど借り手が見つからない」と悩んでいる不動産オーナーさんにとって、必ず役立つ内容です。
この記事でわかること
この記事はこんな方におすすめ
コンビニ跡地が決まりにくい理由とオーナーの苦悩

近所で見かける空きコンビニ、なかなか新しいテナントが入らないのはなぜなのでしょうか?まずは「決まらない理由」について、くっつーとやまやがリアルな実情を語ります。
高すぎる賃料設定が足かせに
くっつー:車で走っていると、あれ?ここ前はセブンだったよなとか、ローソンだったなって思う場所がけっこうありますよね。
やまや:ありますね(笑)。建物の形を見れば一目瞭然で「あ、ここコンビニだったんだな」ってわかりますよね。
くっつー:でも、それがずっと空き家のままだと気になりますよね。なんで次のテナントが入らないんだろうって。コンビニ物件ってもともと賃料が高く設定されているからなんです。オーナーさんが自分で4,000〜5,000万円かけて建てて、その分を10年くらいで回収できるように、月100万円前後で貸し出すケースが多いんです。
やまや:なるほど、その賃料を前提に収支を組んでるってことですね。
くっつー:そうです。でもコンビニ側は、収益が厳しくなったらすぐに解約できる契約になっているので、採算が合わないとすぐ撤退してしまうんですよ。1年や2年で閉店というケースも普通にあります。
やまや:それで、また同じくらいの賃料で新しいテナントを探しても、そんな額では誰も借りてくれないと。
くっつー:まさにそのとおりです。インター近くや地方のロードサイドで月100万円の賃料を、払える企業はほとんどありません。

コンビニは高利回りを見込んで物件が建てられるため、月額賃料も相場より高めに設定されがちです。しかし、業績不振や近隣競合の影響ですぐに撤退されることも多く、そのあとに同条件で借りてくれるテナントは極端に限られます
インフラ設備や立地条件の壁
やまや:賃料だけじゃなくて、ほかにも要因ってありますよね?
くっつー:はい。インフラ面も大きいです。たとえば飲食店を入れようとしても、下水道が通ってなかったりすると難しいです。
やまや:浄化槽とかですよね。ラーメン屋さんとかは排水量も多いから無理ですよね。
くっつー:そのとおりです。もともと物販前提で作られていることが多く、飲食に転用するには配管や設備の大掛かりな改修が必要になるんです。
やまや:そうなると余計にハードルが上がるし、コストもかかりますよね。
くっつー:はい。さらに、住宅街に近いと「家族葬に貸す」という選択肢も出てきますが、近隣住民から嫌がられることもあります。

コンビニ跡地はインフラ設備が物販用に最適化されているため、飲食店や他業種への転用に制限が出るケースもあります。また、住環境との調和も課題となりやすく、誘致先を選ぶ必要があります
コンビニ跡地の活用事例とテナント誘致のヒント

では、コンビニ跡地はもう再活用できないのか?実はそんなことはありません。
実際に上手く再活用できた事例も存在しますし、テナントの決め方にもコツがあります。ここでは、成功した再活用例と、誘致に向けた具体的な工夫についてお話ししていきます。
実際に成功した再活用事例
やまや:とはいえ、決まっているところもあるんですよね?
くっつー:ありますあります。最近で言うと、家賃を下げてドミノ・ピザが入った物件とかありましたね。
やまや:あ〜ありますね。あとは塾とか事務所とかも。
くっつー:そうですね。ただ、共通して言えるのは「家賃を下げている」ということです。オーナーさんも最初は悩むんですが、空けておくよりはマシという判断で落とす方が多いです。
やまや:そう考えると、現実的に賃料を調整するしかないって感じですね。
くっつー:そうなんです。例えば、坪単価を維持したままでも、面積を分割して2社に貸すなどの方法で、最終的な家賃合計をある程度保つケースもありますよ。

コンビニ跡地は、家賃の見直しや分割貸しをおこなうことで再活用が可能です。業態としては、ピザ店や事務所、学習塾などが入りやすく、設備条件によっては飲食系にも転用できます
賃料調整と分割貸しの工夫
くっつー:空いてても仕方ないから、って家賃落とすオーナーさんもいるけど、それでも簡単じゃないですよね?
やまや:ええ。なかには「多少赤字でもいいから貸す」という決断をされる方もいます。でも、それも勇気が要る判断です。
くっつー:解体するっていう選択肢もありますけど、それこそ1,000万円近くかかっちゃいますもんね。
やまや:そうですね。5,000万円で建てて、さらに解体費が数百万じゃ赤字確定ですから。だから建物を活かしてどうにかしたいという相談が多いです。
くっつー:分割貸しって、具体的にはどうやるんですか?
やまや:例えば60坪のコンビニ跡地を30坪ずつに分けて、片方はコインランドリー、もう片方はテイクアウト専門の飲食店に貸すような形ですね。そうすると、賃料の総額は落ちても、坪単価としては上げられる可能性があります。

分割貸しは、1社で借りるよりも柔軟なテナント誘致が可能になり、結果的に利回りを維持しやすくなります。また、用途を組み合わせることで集客効果も高まる利点があります
今できる対策と「テナントの窓口」の提案

ここまで、コンビニ跡地が決まらない理由と再活用事例を見てきました。しかし、具体的に「今オーナーとして何ができるのか?」という点が一番の関心事ではないでしょうか。
このセクションでは、現実的な対策と「テナントの窓口」が提供できるサポート内容をご紹介します。
オーナーができる工夫と相談先
やまや:じゃあ、実際に今、コンビニ物件を持っていて困っている人って、何をすればいいんですか?
くっつー:正直、即効性のある解決策ってなかなかないんです。ただ、今できることとしては
- 家族葬に少し高めに貸す
- 新しい業種が出るのを待つ
- 家賃を少しでも下げる
という選択肢になります。
やまや:なるほど。建物を売るってのもアリですか?
くっつー:売却もあるんですが、5,000万円かけて建てた物件を更地にするのも、解体費でさらに1,000万円かかります。だから売るにしても、なかなか思いどおりにはいかないんですよね。
やまや:やっぱり、専門家に相談したほうがいいですよね?
くっつー:はい、ぜひそうしていただきたいです。私たちも地域や物件の特徴に合わせて「こういう業態なら入れるかも」といった提案をさせていただいてます。

テナント誘致において重要なのは「物件に合った業種」を見極めて提案する力です。現状維持で放置するよりも、専門家と相談しながら柔軟な対応をしていくことで可能性が広がります
「テナントの窓口」によるサポート内容
やまや:「テナントの窓口」では、どんなサポートをしてもらえるんですか?
くっつー:私たちは、全国でコンビニ跡地の相談を数多く受けてきています。物件の場所や状態を確認し、実際にどんな業態ならマッチするかを個別にご提案しています。それこそ、60坪を30坪ずつに分けてコインランドリー + 飲食みたいな提案も可能ってことですね。
やまや:はい、それも含めて柔軟にご提案できます。坪単価を上げつつ、空室リスクを抑えるという点では、分割貸しは特に効果的ですね。
くっつー:なるほど。じゃあ、今空いてて困っているオーナーさんも、まずは一度相談してみるのが一番ですね。
やまや:はい、無料で相談を受け付けていますので、ぜひ気軽にご連絡ください。

「テナントの窓口」では、物件のポテンシャルを最大限に活かす提案を強みとしています。収支の改善、空室解消、利回りの回復など、テナント誘致に関する多様な課題に対応可能です
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事を通して「なぜコンビニ跡地は決まらないのか?」という根本原因と、今できる対策のヒントをお伝えしました。
もし現在、空き物件の活用でお悩みの方がいれば、私たち「テナントの窓口」までお気軽にご相談ください。今の一歩が、次のテナント決定につながるかもしれません。
この記事から学べる5つのポイント

1. 高すぎる賃料がテナント決定の障害になる
コンビニ物件は高額な建築費を回収するため、賃料が相場よりも高く設定されていることが多いです。その結果、撤退後に同条件で入居できる企業がほとんど存在せず、空室が長期化する原因となります。
2. インフラ整備や設備条件が転用のハードルに
飲食店などを誘致するには、下水道や排水設備などの整備が必要ですが、コンビニ跡地は物販前提で建てられていることが多いため、用途変更には大きな制約が生じることがあります。
3. 家賃見直しと分割貸しで再活用の可能性が広がる
家賃を適切に見直したうえで、面積を分割して複数のテナントに貸すことで、収益バランスを保ちつつ空室リスクを軽減することができます。業種に応じた柔軟な組み合わせも有効です。
4. 放置せず、プロに相談することが解決の第一歩
オーナー自身の判断で対応しようとすると、思わぬ損失を招くリスクもあります。物件や地域の特性を把握した専門家に相談することで、的確な方向性が見えてくるはずです。
5. 「テナントの窓口」は地域密着型の提案が強み
私たちは、地域性や業態の相性を加味した「現実的に決まる提案」を数多くおこなってきました。物件の価値を最大限に引き出すお手伝いをいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。