「やっと契約までたどり着きました」実はこの物件、最初に問い合わせをしてから契約成立までに約1年もの時間がかかりました。なぜこれほどまでに長引いてしまったのか?そして、なぜ最終的にはスムーズに話が進んだのか?
今回は「テナントの窓口」のくっつーとやまやが、不動産業界のリアルな裏側とともに、実際の出店サポート事例を語ります。不動産屋の選び方ひとつで、出店の成否が決まる──そんな教訓の詰まったエピソードです。これから出店を考えている方にとって、大きな学びになるはずです!
この記事でわかること
この記事はこんな方におすすめ
1年越しで契約成立!受講生の体験談とビフォーアフター

物件契約に1年近くかかった背景には、いくつもの小さな“違和感”とタイミングのズレがありました。このセクションでは、くっつーとやまやが実際に体験した出来事を振り返ります。
当初の物件提案と謎の音信不通
くっつー:今日はやまやさんに、ちょっとおもしろいというか、大変だった物件の話を聞きたいなと思ってまして。1年ぐらいかかった案件があるって聞きました。
やまや:そうなんですよ。これ、大変っていうか「謎」でしたね(笑)。始まりは去年の夏前、ネットで物件を見つけて、お客様に紹介したんです。
くっつー:その時点では普通の流れですよね?
やまや:そうです。すぐ内見に行って、元付けの不動産屋さんも来ていたんで「じゃあ申し込みましょう」って話になったんです。でも、そこからが変でした。
くっつー:変というと?
やまや:意向書を出したのに、1週間何の連絡もなくて。さすがにおかしいと思って電話したら「確認します」って。いや、してなかったんかいと(笑)。
くっつー:(笑)。それでまた待ったんですか?
やまや:はい。そこからさらに1週間、やっぱり連絡が来ないんで、もう一度連絡したら「ちょっと業態が……」みたいなことを言い始めて。でもちゃんと説明して再確認お願いしたんです。
くっつー:なるほど、でも結局は……?
やまや:また放置されて、さらに1週間後に「やっぱり違うみたい」って。もうその時点で1か月近く経っていたんです。
くっつー:それはキツいですね。
やまや:お客様の意向書にも期限が書いてあるので、それも切れてしまって自然消滅みたいな形に。

今回のケースでは、元付け不動産会社の対応の遅さと情報伝達の不備が原因で、契約のタイミングを逃してしまいました。こうした対応の差は、不動産会社ごとに大きく異なるため、信頼できる会社選びが重要です
同じ物件が再掲載?チャンスを逃さなかった理由
くっつー:でもそれが1年後に契約成立したんですよね?
やまや:そうなんです。今年の春、ネットで同じ物件をたまたま見つけたんです。出している不動産会社が別だったんですよね。
くっつー:なるほど、そこで「チャンス来た」と。
やまや:はい。すぐに連絡したら「全然募集してます」って返事。すぐに以前のお客様にも確認して「まだ出店希望ありますか?」って聞いたら「ぜひ!」と。
くっつー:タイミングばっちりですね。
やまや:意向書をまた出してもらって、今度の不動産屋さんに提出したら、2〜3日後に「オーナーOKです」って。
くっつー:え、早っ!(笑)。
やまや:本当に(笑)。結局、最初の不動産屋さんがちゃんと確認してなかったってことですよね。実際、オーナーさんは変わってなかったんです。
くっつー:囲い込みとかだったのかな?
やまや:多分そうですね。最初の不動産屋さんが自社で決めたかったんじゃないかなと。

同じ物件でも、仲介する不動産会社によって対応スピードやスタンスが異なることは珍しくありません。今回は、別の会社に変わったことで、結果的にスムーズな契約が実現しました
不動産業界の“囲い込み”とは?知らないと損する落とし穴

不動産業界には「囲い込み」と呼ばれる慣習が存在します。このセクションでは、今回の物件遅延にも関わっていたと考えられる囲い込みの実態について、くっつーとやまやが掘り下げていきます。
囲い込みで契約が遅れる?不動産屋の本音
くっつー:やっぱり最初の会社が囲い込みしようとしていた感じですよね。
やまや:そう思います。オーナーに確認もせず、意図的に話を止めていた可能性はあります。
くっつー:でもそれ、オーナーさんも損してますよね?
やまや:まさにそれです。だって半年以上空き店舗だったわけですから。家賃収入ゼロです。
くっつー:囲い込みって不動産屋側の都合ですよね?
やまや:はい。自社で契約をまとめて手数料を両手で取りたいから。他社の申し込みは断る、もしくは意図的に遅らせることも。
くっつー:それ、物件探している人もオーナーも、誰も得しないじゃないですか。
やまや:本当にそうです。囲い込みが原因で、チャンスが流れることもよくあります。

囲い込みとは、元付け不動産会社が他社からの問い合わせを排除し、自社で契約をまとめようとする行為です。これにより契約機会を逸するケースも多く、借主・貸主双方にとって不利益となります
オーナーも被害者?情報の行き違いが招くロス
くっつー:オーナーさんも囲い込みされているって気づいてない場合多いですよね。
やまや:そうなんですよ。不動産屋から「確認しましたけどNGでした」って言われたら、借り手が納得したと勘違いしますからね。
くっつー:でも実際には確認してなかったと。
やまや:今回はまさにそれです。オーナーは変わってないのに、別の不動産屋経由だとすぐOK出ましたから。
くっつー:これはもう不動産屋選びがカギですね。
やまや:そうですね。不動産業界は「誰が扱うか」で全然結果が変わります。

オーナーが物件情報を特定の不動産会社だけに任せていると、囲い込みのリスクが高まります。複数社への情報開示や、信頼できる会社への委託が必要です
契約成立までに学んだことと「テナントの窓口」の強み

不動産会社の対応ひとつで、物件契約の成否が決まる──今回のエピソードから学べる最大の教訓です。では、どうすればスムーズに契約を進めることができるのか?
「テナントの窓口」だからこそできるサポート体制についても紹介します。
スムーズに進めるには「不動産会社選び」がカギ
くっつー:やっぱり不動産会社を間違えると、出店そのものがダメになりますよね。
やまや:本当にそうです。今回は最初の会社が原因で半年以上無駄にしましたから。
くっつー:逆に2社目の対応は素晴らしかったと。
やまや:はい。連絡も早く、オーナー確認もすぐ。最初からここに頼んでたらと思いました(笑)。
くっつー:(笑)。これって、物件探している人だけじゃなくて、オーナー側にも影響がありますよね?
やまや:あります。オーナーも不動産会社をちゃんと選ばないと、機会損失に繋がります。

不動産業界では「どの会社を通すか」が結果を大きく左右します。情報の透明性と対応スピードを重視する会社を選ぶことが、物件契約成功のカギです
「テナントの窓口」なら全国対応!安心のサポート体制
くっつー:でも、こういう話って一般の方は知らないですよね。
やまや:知らないですね。不動産って、ある意味ブラックボックスですから。
くっつー:だからこそ「テナントの窓口」みたいな透明性のあるサービスが大事ですね。
やまや:そうですね。私たちは全国27拠点のネットワークで、北海道から宮崎まで対応してます。
くっつー:物件で悩んでる人はぜひ相談してほしいです。
やまや:はい。出店の相談だけでなく、閉店や移転のご相談も受けております。お気軽にお問い合わせください。

「テナントの窓口」では、全国に広がるネットワークと不動産専門スタッフによるサポートで、契約までのプロセスをしっかり支援します。情報の透明性とスピード感ある対応が強みです
この記事から学べる5つのポイント

1. 「物件が空いている = 契約できる」ではない
ネット上で募集されている物件でも、実際に問い合わせたあとで進まないケースは珍しくありません。物件の情報が古かったり、不動産会社の対応が遅いことで、希望する契約タイミングを逃してしまうこともあります。
2. 申込み後の連絡がないときは要注意
意向書を提出しても1週間以上音沙汰がない場合は、不動産会社が対応を止めている可能性があります。「確認中」という言葉の裏に、囲い込みや優先順位の低さが隠れていることもあります。
3. 同じ物件でも不動産会社が変わると結果も変わる
今回の事例では、同じ物件でも不動産会社が変わったことで契約がスムーズに成立しました。情報の扱い方やオーナーへの対応が異なることで、結果が大きく変わるのです。
4. 囲い込みは借主・貸主双方にとって不利益
囲い込みとは、他社の問い合わせを意図的に排除し、自社で成約させる行為です。この行為によって、借主は契約のチャンスを逃し、オーナーは空室期間が長引くなど、双方にデメリットが生まれます。
5. 信頼できる不動産会社との連携が鍵
出店の成功には、対応のスピードと透明性のある不動産会社の存在が不可欠です。「テナントの窓口」では、全国対応のネットワークと経験豊富なサポート体制で、出店・閉店・移転をサポートしています。